さかさに読めば

話の「種」が「ネタ」になったり、「口る」が「チクる」になったりと、日本人は単語を引っくり返して隠語を作るのが好きなようです。もともと日本語には濁音から始まる単語は無かったと言われていますが、「札屋」→「ダフ屋」、「サングラス」→「グラサン」、「マネージャー」→「ジャーマネ」などは敢えて濁音を先頭に持ってくることによって「俗」な感じが出ています。

「どさくさに紛れる」の言い回しも同様の隠語です。「どさ」とはかつての流刑場「佐渡」のこと。ここから賭博場が立入捜査されることを意味する「どさを食う」の表現が生まれ、その時の混乱が「どさくさ」となりました。「地方回り」の意味の「どさ回り」の「どさ」も同じく「佐渡」のことです。「どさ」と同様、警察が家宅捜索などで踏み込むことを「がさ」を入れると言いますがこちらは「捜す」の倒語です。

お相撲さんがよく使う「げんを担ぐ」にも逆さ言葉が隠れているのですが、元の言葉分かりますか?答は「縁起を担ぐ」。「えんぎ」→「ぎえん」から「げん」と変化しました。

倒置によって半濁音(パ行の音)を先頭に持ってくる例もあります。これらの例はちょっと"俗"過ぎてここに書くのははばかられるので、どうぞ皆さんで考えてみてください